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既卒になると人生終了といわれるけれど本当か?
高校や大学を就職せずに卒業した人を「既卒」や「既卒者」といいます。
既卒になった人の中には、落ち込んでしまって「人生終了」と考えてしまう人もいるようです。
本当に既卒は、人生終了といった絶望的な立場なのでしょうか?
既卒で人生終了と考えてしまうのは、相談できる人がいないから
私自身も既卒として就職活動をした経験があるので、既卒という立場の難しさが分かります。
学生時代の友人は就職して会えなくなりますし、就職活動が新卒時よりも難しくなってしまうので、なんとなく「人生終了なのでは」と考えてしまう人が出てきてしまうのも仕方がないといえるのでしょう。
しかし、実際のところは、既卒になったからといって人生終了になるわけは、絶対にないのですよね。
では、なぜ人生終了などと深刻に考えてしまう人がたくさん出てきてしまうのかといえば、
「人生の中ではじめて、相談する人がいない」
という状態になることが、大きな原因です。
学生時代であれば、問題が起きたときに、友人や先輩、先生などに相談をすることができたはずです。
しかし、既卒になると、友人と会えなくなったり、先輩や先生など年上の人に相談することも難しくなってしまいます。
親には相談できても、なかなか身近な人のアドバイスは受け入れることができなかったり、そもそも適切なアドバイスをできない親もいます。
そういったことから、全ての問題を一人で解決しないといけない状態になるので、人生終了と思ってしまう人が多いのではないでしょうか。
既卒という立場が難しいのは「就職活動が難しくなるから」ということを、主な原因であると考えている人は多いです。
しかし、これを主な原因と考えている限り、一人で就職活動をしなければならないというプレッシャーが重荷になってしまい、余計に人生終了と考えてしまうはずです。
しかし、実は「相談できる人がいない」ということが大きな問題であるということを認識すると、解決策が見えてきます。
既卒になったら相談できる人をまず見つけよう
上でも書いたように、既卒者の最も大きな問題は、相談できる人がいないということです。
問題をしっかり把握することができれば、あとは解決策を考えるだけです。
幸いなことに、既卒者が相談できる場所は今はたくさんあるので、そういった場所で相談をしてみるとよいでしょう。
今ではハローワークでも若者の就職を支援していますし、大学も既卒者の相談にのってくれます。
また、様々な人材紹介会社も既卒者の支援を行っているので、利用することができます。
もし、既卒になって深刻に考えてしまっているのでしたら、もう考えるのはやめて、行動に移してしまいましょう。
そうすれば自らの抱えている問題を解決するための協力者がたくさんいることが分かって、人生終了と考えていたことが馬鹿らしく思えるかもしれません。
学生時代も自分一人で勉強して、自分一人で部活を頑張ってきたと思っている人もいるかもしれませんが、実は多くの人に支えられて、そういったことを自信をもって行えていたのですよね。
ですので、既卒になっても、様々な人に協力してもらって就職活動に取り組むのが最善の方法です。
ぜひ、一人で努力をしなければと考えるのではなく、様々な人に協力してもらいましょう。
ここまでで、人生終了と考えてしまう本当の原因と解決策が分かって、少しは、ほっとした人もいるかもしれません。
しかし、ここで紹介した解決策は、以前は存在しないものだったのです。
既卒という立場が本当に人生終了に近い立場だった過去の事を少し、ここで紹介しようと思います。
これ以降は、余談でもあるので、特に過去のことが知りたくないという人は、「既卒者におすすめの就職サイト9選」で紹介している、既卒者が相談できる人材紹介会社をチェックしてみてください。
既卒の就職活動環境が本当に厳しかったのは、2000年代
世の中の仕組みはどんどん変化していることから、以前に比べると既卒からの就職活動環境はよくなってきているので、最近、既卒になった人はそれほど悲観する必要はありません。
しかし、既卒の就職活動が本当に厳しい時代がありました。
それは、2000年代、つまり2001年から2010年頃くらいまでです。
「既卒」という言葉を知っている人がほとんどいない位に、新卒で就職するのがあたりまえだった時代です。
今でも新卒で就職するのが当たり前と考えられているのですが、2000年代後半に既卒やフリーター、ニートといった若年者で就職するのに困っている人たちが社会問題として取り上げられたことから、以前に比べると既卒者が企業の採用担当者から理解されるようになってきています。
2000年代に既卒者の就職活動が厳しかった理由に、非正規社員が急激に増加したこともあります。
派遣社員についての法律の規制緩和が行われて、企業が正社員ではなく派遣社員を大量に採用しはじめたのです。
就職しようと思っても正社員に就職するのが難しくなり、既卒という立場になってしまうと非正規社員(派遣社員やアルバイト)にしかなれない、という雰囲気が世間にただよっていました。
こういった就職が厳しい環境の中で孤立した既卒者は、インターネットの情報を頼りにすることになります。
しかし、今では既卒者に対して前向きな情報がたくさん発信されるようになってきているのですが、以前は既卒に関する情報が少なく、既卒になってしまった人の絶望の声であふれかえっていました。
こういった情報を見た既卒者は、どんどん将来に対して悲観していったのです。
しかし、上記したように2000年代後半に様々な対策が行われたことから、企業の既卒者への採用姿勢にも変化が起こりました。
国も若年者の就職支援に力を入れるようになってきていることから、ハローワークなども利用しやすくなっていますし、求人に年齢制限を設けにくくする法整備も進みました。
今は、こういった対策が行われた後なので、以前に比べると随分と既卒者の就職環境がよくなっているのです。
今でも新卒者と比べると既卒者の就職活動は厳しい部分がある
ここまで見てきたように、既卒者の就職活動環境は以前に比べると随分改善されてきています。
ですので、「人生終了」などと悩む必要はまったくありません。
しかし、今現在でも新卒者に比べると既卒者の就職活動に難しい部分があるのは間違いありません。
有名企業や大手企業の多くは、新卒者しか採用しない方針を今でももっていることが多いです。
また、今でも古い考え方をして、就職せずに卒業した人に対してマイナスの印象を持っている人もいます。
こういった点に関しても徐々に改善されつつあるのですが、新卒者と既卒者が同じように扱われることは、これからもないと思われます。
既卒者が就職活動をする場合は、人気のある大手企業や誰もが知っている有名企業ではなく、中小企業やあまり知られていない大手企業を中心に求人を探す必要があります。
また、既卒になった理由は必ず聞かれるので、聞かれた際にどのように答えるのかをよく考えておかなければなりません。
このように、新卒者に比べると既卒者は就職活動において少し工夫が必要になります。
既卒者の面接対策については、当サイトでも
「なぜ既卒になってしまったのですか?」という面接での質問へ答えるには?
で説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、求人を探す場合には、以下のページで既卒者が使っている求人情報サイトや既卒者の就職支援を行っている企業を紹介しているので、利用してみください。
こういった情報を参考にして就職活動を行えば、新卒者と同じとはいえないまでも、既卒からの就職活動もある程度楽に行えるはずです。
まとめ
既卒者が抱える問題には、就職活動が難しくなるということもあるのですが、それ以上に相談できる人がいないということが深刻です。
しかし、既卒者に対しての企業の理解がすすみ、国の就職支援も充実しつつあるので、今では「人生終了」などと考えなくてよいです。
しかし、新卒に比べると既卒の就職活動が依然として難しいのは間違いありません。
既卒者は就職活動を行う際に、少し工夫が必要なので、当サイトの情報などを参考に就職活動対策をきっちり行うようにしたいです。
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