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既卒者が新卒扱いになるというのは本当か?
新卒者から既卒者になると、就職活動の難易度が上がってしまうので、2011年に国が動いて、卒業してから3年以内の既卒者も新卒扱いするようにという要請が企業になされました。
この要請によって、既卒者が採用されるケースは増えてきているのでしょうか?
既卒者を新卒扱いする企業は増えてきている
国が動いて、既卒者を採用する企業に奨励金を出したり、経済団体に要請することで、既卒者を新卒扱いする企業は随分増えてきました。
2015年に行われた調査によると、約66%の企業が既卒者を新卒者扱いしているようです。
こういった企業であれば、既卒者も新卒枠に応募することが可能です。
これだけの企業が既卒者を新卒採用しているのなら、新卒時に就職活動をする必要はないと考えてしまう人も増えてきそうです。
実際、新卒時に就職活動をせずに既卒者になる人も増えてきており、既卒者の内2割の人は新卒で就職活動をしていないのです。
こういった情報を知ると、既卒者の就職活動も楽にできそうだと楽観視してしまいそうになるのですが、実は未だに既卒者の就職活動は厳しいものなのです。
既卒者を採用した企業は14%に過ぎない
既卒者を新卒者扱いする企業はどんどん増えてきているのですが、実際に既卒者を採用した企業は14%あまりにすぎないのです。
国からの要請で既卒者を新卒扱いしてはいても、実際に採用するのかというとしない企業が多いということです。
既卒者には、新卒時に内定がもらえなかった人や新卒時に就職活動をしなかったのんびりしている人も含まれているので、採用選考になるとやはり不利になりがちなのかもしれません。
既卒者の就職活動はまだまだ難しいものであるという認識を持って就職活動に取り組まなければならないでしょう。
これから既卒者の就職活動環境は良くなっていくのか?
新卒採用というシステムがなくなってしまえば、皆が既卒者として就職活動をすることになるので、既卒者が就職活動で不利になることはなくなるのでしょう。
しかし、新卒採用があるおかげで、若者の失業率は海外に比べて非常に低く抑えられているので、新卒採用がなくなることはないと思われます。
そうだとすると、既卒者の就職活動環境をよくするには、企業が既卒者の採用を積極的に行うようになるしかありません。
企業が既卒者の採用を積極的に行うようになるには、既卒者として就職した人が企業内において活躍して新卒と既卒には差がないのだということを認識させる必要があります。
企業は既卒という肩書きで採用不採用を決めているのではなく、活躍してくれる可能性を見極めて採用を行っているからです。
時間がかかることではあるのですが、あなたが既卒として就職してからの働きぶり次第で、後の既卒者の就職活動環境は変わる可能性があるということです。
まとめ
当サイトは10年以上続いているのですが、開設当初よりは既卒者の就職活動環境は改善されてきていると思います。
しかし、今の段階でも既卒者の就職活動は厳しいという認識を持って、真剣に就職活動に取り組まなければならないのは間違いないようです。
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