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またフリーターが憧れの職業になる日がやってくる?
フリーターに対して皆さんはどういったイメージを持っているでしょうか?
給料が安くて、不安定な仕事。
将来どうなるのか分からない。
こういったイメージを持っている人がほとんどでしょう。
しかし、フリーターのイメージは時代とともに大きく変化をしてきました。
そして、ここ最近になってフリーターのイメージがまた変化しつつあるので、紹介していこうと思います。
フリーターのイメージの変遷
フリーターという言葉の誕生期
フリーターという言葉のはじまりは古く、1985年にフリーアルバイターという言葉が生まれて、1987年にリクルート社の編集長がフリーアルバイターをフリーターと略して誕生しました。
この当時のフリーターのイメージは、名前の通り自由に生活する人というイメージです。
1980年代というのは日本の経済が絶好調だったことから、アルバイトなどの時給も非常に高くフリーターをしていてもそれなりの生活ができたのです。
逆に正社員は、自由な時間がなかったことから若者から毛嫌いされる傾向もありました。
この当時、フリーターは、マイナスのイメージよりも、憧れの存在と考えられていたのです。
フリーターに不安定な働き方というイメージが広がる
1990年代に入ると、日本の経済状況が悪化して、デフレの影響もありアルバイトの時給はどんどん低くなっていきました。
その上、2000年代に入ると、非正規雇用の規制緩和が行われて、派遣社員やアルバイトなどで働く人が増えていきました。
派遣社員やフリーターは、正社員に比べて時給が低く、日本では、新卒採用主義があるので正社員に転換するのも難しいことから、不安定な働き方であるといわれることが多くなっていきます。
そして、こういった不安定な働き方をする人がどんどん増えていったために、社会問題としてメディアでとりあげられるようになり、今現在のフリーターのマイナスイメージが定着していくことになりました。
景気回復で再び自由な時間を求めるフリーターが増える?
今でも、フリーターに対してマイナスなイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、ここ最近の景気回復、少子化などによる人材不足を受けてフリーターの待遇が改善されてきています。
今現在フリーターの時給は、以前では考えられない金額になってきています。
1990年代、2000年代であれば、時給が高校生で680円、大学生でも700円代ということも多かったのです。
しかし、今では高校生でも800円代、大学生以上になると900円代、1000円代もよく見かけるようになっています。(地域差はあります)
また、フリーターの増加が社会問題化したことからフリーターから正社員への支援をする企業や機関が増えて、一人で就職活動をするしかなかった以前に比べるとかなり正社員への転換もしやすくなっています。
国もフリーター支援のために様々な政策を行い、正社員の採用条件に年齢制限を設けることを禁止するなどしました。
そして、最近の人材不足を受けて、フリーターを積極的に採用しようと考える企業も増加傾向にあります。
こういったフリーターにとって良い環境が整いつつある中で、フリーターや派遣社員などが非正規社員として働く理由に変化が見られるようになります。
2014年に非正規社員で働く男性に対して行われた調査では、正規の職員、従業員の仕事がないから非正規社員になったという理由を選んだ人は、前年比9万人減少して、自分の都合のよい時間に働きたいという理由で非正規社員になったを選んだ人が12万人も増えているのです。
グラフからもわかるように、仕事がないから非正規になった人と、都合のよい時間に働きたいという人の割合が同じくらいになりつつあります。
2013年時点では、まだ仕事がないからの割合がかなり多かったことも考えると、都合のよい時間に働きたい人の割合いが逆転する日も近いのかもしれません。
つまり、今も残るマイナスのイメージのフリーターから、1980年代の自由を求めるフリーターへの回帰が起こりつつあるようなのです。
これからも変わり続けるフリーターのイメージ
このようにフリーターのイメージは時代と共に変化し続けています。
日本では2020年にオリンピックが開かれるなど、景気が良くなる要因が多いのでフリーターのイメージはこれからもどんどんよいものになっていくのかもしれません。
しかし、少し前にあったリーマンショックなど急激な景気悪化が起こるとフリーターのイメージは、またマイナスイメージに逆戻りする可能性もあります。
当サイトに訪問している人は、既卒やフリーターといった立場から正社員に就職しようと考えている人が多いと思います。
フリーターのイメージは今現在少しずつよくなる傾向にありますが、時代によって状況がコロコロ変わり続ける不安定な働き方であるのは間違いありません。
ですので、フリーターに留まるという選択はしないで、正社員としての就職もしやすい今のタイミングを逃さずに、就職活動を頑張ってほしいと思います。
まとめ
景気回復や人材不足を受けて、フリーターの待遇が改善されて、フリーターのイメージに変化が起こっているようです。
しかし、現実問題としてはフリーターという働き方はまだまだ不安定な部分が多いです。
将来を見据えた働き方をするという意味では、正社員を選ぶのが今でも良い選択肢であるようです。
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